水鏡文庫

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ラストノート

 

自分を見失ったとき、生きてる価値が分からないとき、辛いとき、自信を取り戻すための何かが欲しかった。自分だけ透明な箱に入れられて、周囲から隔離されているかのように感じてしまうとき、私はこんなことができる人間なんです、って誇れることが、なにかあれば、すこしはマシになるはずだと信じていた。

 

私にとって、水鏡文庫のブログはたしかにそのひとつで、ずっと続けてきたし、文章も自分なりに気に入っていたから、私の趣味だった。だけど、私が何かを生み出すときには、かならず何らかの精神的な苦悩とともにあった。水鏡文庫を書くためだけに、暗い気持ちに浸っていたことさえあった。でも、私はいま精神的な病気を本気で治したいと思っている。なるべくハッピーなことを考えたり、気持ちをプラスに持っていくことを心がけているうちに、何も書けなくなった。

 

趣味、がなかった。努力する才能さえなかったバイオリンは、社会人とともに辞めたし、茶道も書道も、社会人になるまでには辞めた。本を読むことも、ある程度のエネルギーが必要で、最近はまっているアニメのキャラクターのコスプレも、気分にムラがあった。そもそも自分の容姿が綺麗でないのに、コスプレをしても辛いだけだった。コンプレックスばかり意識させられてしまうから。

 

持病の影響で、同じ歳の周りのひとより早く身体が弱くなってきて、先のことが分からないけれど、いつ死んでも後悔のないように生きたいと最近は考えている。

 

いまはなにもしたくない。無気力なくせして、気分がころころ変わって、自分でもついていけない。こんな弱音を吐くために、このブログを使いたくなかった。ごめんなさい。

 

ラストノート。香水の匂い。そのひとらしい匂い。私にはあるのだろうか。私らしさがわからない。ノートを閉じる。最後のページ。新しいノート、買わなくちゃ。