水鏡文庫

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暗鬱な世界観とその魅力

精神的に疲れたときには、明るい音楽を聴けばいいのだろうと勝手に思い込んでいました。けれど、心理学上では自分の精神状態に一番マッチする音楽を聴くほうが回復につながるということで。

くらい曲を探して、まず見つけたのは。
たまの「電車かもしれない」
PVも素敵な絵ですごく暗いけど胸に刺さりました。
歌詞を引用してみます。



「電車かもしれない」 / たま

ここに今 
ぼくがいないこと
誰も知らなくて
そっと教えてあげたくて
君を待っている
ホラ 
もうそろそろだよ
物理の成績の悪い子どもたちが 
空中を
歩き回る時刻
夕方ガッタン 
電車が走るよ 
夕間暮れの空を
ぼくらは生まれつき 
体のない子どもたち

ここに今 
ぼくがいないこと 
誰も知らなくて
そっと教えてあげたくて 
君を待っている
ホラ 
寂しい広場では
まるで算数を知らない子ども達が 
砂を
耳からこぼしているよ
台所ゴットン 
電車が通るよ 
よそのうちの中を
ぼくらは生まれつき 
体のない子どもたち

夕方ガッタン 
電車が走るよ 
夕間暮れの空を
ぼくらは生まれつき 
体のない子どもたち



引用ここまで

けれど、私にはある意味で希望もみえるような気がします。解釈がわかれていますけれど、水子説とか。たしかにそうもとれますよね。生まれつき体のない子どもたちだから。でも、実際に体がなかったのではなくて、出生家庭で子どもとして認めてもらえなかった。家庭や学校のなかでもがき苦しんだけれど術が見つからずに自殺した子どもたちの歌にも聴こえる。理不尽な大人というものに苦しめられている子どもたちの歌だ。でも、そこから逃げたんですから。ここに今ぼくがいないことを誰かに分かってほしいんです。私にとってこの歌は希望です。

それでは本題。

私がいちばん好きなアーティストは森田童子です。
彼女がいま生きているのかもわからず、ファンレターも出せないけれど、すごく好きなのです。イチオシは「G線上にひとり」です。好き嫌いはわかれるだろうけど、彼女のモラトリアムな世界観が、弱々しくうつくしいメロディーが、今にも消え失せてしまいそうな儚い歌声が、私のこころにやさしい風として入ってくるのです。

ドラマ高校教師でも「ぼくたちの失敗」が使われていたようで、私もレンタルして観てみましたが、本当に素敵に使われていて嬉しい気持ちになりました。


G線上にひとり/森田童子

夏草の上に
ねそべって
まぶしい孤独な
夢がひろがる

ひとり目ざめて
あくびして 涙ふいた
夏の空は
ヒコーキ雲

何もいわない
六月の空は
ぼくの好きな
みずいろです

暗闇よ ぼくを呼べ
遠い記憶へ
あなたの ところへ
ぼくをつれてって

やさしい風は
ぼくをなでて
ひとりは とても
いい気持

夏草の上に
ねそべって
いま ぼくは
死にたいと思う

引用ここまで

他にも
「逆光線」
「たとえばぼくが死んだら」
「蒼き夜は」
「まぶしい夏」
「雨のクロール」
「蒸留反応」
「海が死んでもいいョって鳴いている」
「ラスト・ワルツ」
など素敵な世界観の曲がたくさんあります。

森田童子の苦しみを私は分からないけれど、苦しみを分かってくれる気がするのです。死にたくなると、真っ暗な部屋で森田童子を聴きながら、太宰やカフカ、中也を読みあさり精神を落ち着かせています。(もっと早く森田童子を知っていれば、自殺未遂もしなくて済んだのにね)

私は同じ18年生きてきた子と同じような考え方ができません。波乱万丈だけど、自分でも疲れてしまうくらいに。けれど、頑張るんです。もう少し。もう少し。

それでは。